大久保病院からの
お知らせ

2023.05.18お知らせ

久住に移住しようと思った「久住の良さ」(職員の声)

看護副師長 井戸真由美

 令和5年4月から大久保病院の2病棟(一般病床、地域包括ケア病床)で勤務しています。勤務開始と同時に大阪から竹田市久住町に移住しました。出身は兵庫県ですが学生時代から大阪に移り、看護師として三次救命救急、急性期で30年以上働いてきました。

 ここ数年キャンプが好きになり、ゆくゆくは自然豊かな地域に住みたいと考えていましたが、縁あって得られた場所は久住町でした。くじゅう連山の麓に広がる高原の中、山から湧き出る湧水群、滝や豊富な温泉と、水と緑あふれる美しい土地です。ワイナリーやキャンプ場を持つ観光地でもあります。毎日の通勤路では、桜並木と菜の花がいっぱいの道や、藤の花など四季折々の花、水を張った田んぼが鏡のように久住山を映すのを眺めたり、久住高原の雄大な景色を見ながらプチドライブを楽しんでいます。仕事帰りには、数多くの温泉(もちろん源泉掛け流し)の中からその日の気分で選んで寄って行きます。家に帰れば満天の星空。天の川や星座がはっきりと見えこんなに綺麗な場所に住んでいるんだと呆然とすることがよくあります。日常の中に非日常が溶け込んでいる感じです。

 田舎暮らしは不便という声を聞くことがありますが、現代はインターネットが普及し、僻地であっても情報や品物は都会と同じように簡単に手に入ります。竹田市は全域で光ファイバーが普及しています。現在の家は街から離れた山間部ですが、大阪で暮らしていたマンションよりもネット速度が速いのです。元来私はインドア派です。ネットやアニメ、漫画など、まさにインドア派の私にとってはネット環境が最も重要な要素と言えます。気が向いたら家の庭で焚き火やバーベキューが出来る。ちょっと歩けば雄大な自然に癒される。なのに家に戻ればNetflixを快適に見られる。大阪に住んでいた時には考えられなかった事です。車で買い物へ行くにも意外なほど時間がかかりません。街へ出て買い物にかける時間や運転時間は、大阪にいた時と同じくらいです。

 転職する時、年齢のこともあり自分が役に立てるのだろうかと不安がありました。しかしとても暖かく迎えて頂き、安心して働ける環境だと思いました。また竹田市は全国に先駆けて超高齢化が進んでおり、患者さんは100歳が当たり前、看護師も60代70代の大先輩が生き生きと働いていて一人一人がこの地域の医療を支えていくという気概と誇りを持っているように感じます。私も微力を尽くそうという気持ちになりました。地域医療は大都市圏の医療とは違った面の難しさもあり、看護師・医療職としての経験という意味でもとても勉強になります。

 移住は無理という人でも、都会に疲れてしまった人が数年間竹田市で働いて、価値観を広げてみるのも良いのではないでしょうか。一緒に働いてみませんか?


 
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